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北鎌倉・東慶寺境内に、 各地の手工芸品を扱う店がオープン

東慶寺ギャラリー&ショップ(神奈川県鎌倉市)

vol.482 北鎌倉・東慶寺境内に、 各地の手工芸品を扱う店がオープン
 かつては尼寺として、そして今では四季折々に境内を彩る花の寺として、また茶道や香道、挿し花教室など、日本の文化を深める催しで、一年中訪れる人の絶えない東慶寺。その境内に、東慶寺ギャラリー&ショップがオープンした。

 築35年の住宅を改修した建物は、境内の豊かな自然との共存を図る。扱うのは手仕事による日常の品。奥出雲で江戸時代から続く斐伊(ひい)川和紙で製作した東慶寺和紙の紙製品は、写経用紙や封筒・便箋など。鎌倉彫の皿やぐい飲みは、現代的な趣がある。京都・かみ添の若い感覚のぽち袋なども楽しい。

 セレクトは、料理本も著す東慶寺の寺庭(じてい)、井上米輝子さん。
「貴重な手仕事を、現代の暮らしのなかで活かせれば」との思いがかたちになった。

 2階、ギャラリースペースでは、1月26日まで「祝う・贈る・楽しむ 冬の贈りもの展」。染司よしおかの紬バッグや帯あげ、カンボジアやラオスの絹絵絣の布でつくった風呂敷茶箱などのオリジナル新商品を紹介。和ろうそくや鎌倉彫の器を使ってのお正月のテーブルも提案する。

 建物の内装にも、職人技の見所が。床の間にはさびどろ和紙、展示台には板干し和紙を用い、奥の柱には柿渋塗りのケヤキ古材、床の間の柱にはかつて橋脚だった栗の古材などが使われている。錆鉄仕上げの階段やエントランスの掲示板など、無垢の素材を現代的に見せる使い方がおもしろい。

 冬から早春にかけて、蝋梅や水仙が見頃になる東慶寺。日本の職人技に出合う楽しみが加わった。(文/田川公子)

東慶寺ギャラリー&ショップ
□神奈川県鎌倉市山ノ内1364
□Tel. 0467-50-0460
□10:00~16:00 月曜定休(ただし祝日は営業)12月28日~1月3日休